父さん、僕の蕾は
「ペトリコール」の一節をずっとこうだと思ってた。
ある日歌詞カードを見てたら、そこにあったのは
「泰山木の莟」という文字。
・・・・・おい。
米津よ、それは「たいさんぼく」だ。
まあ、誰にも間違いはあるだろうが、
それにしても誰も突っ込まなかったのか、突っ込めなかったのか?
だとしたら彼の周りには、馬鹿とイエスマンしかいないってことになりゃしないか?
それってとてもまずいことのような気がするがどうなんだ。
などと考えてたが、どうも納得がいかない。
そもそも「泰」という字に「とう」と言う読み方が無い。
よく見かける言葉を考えてみても「安泰」とか「泰平」とかだ。
よく本を読む人間がこれを間違うか?
あまりに不自然だ。
そうして、またある日突然、これら全てが故意である可能性に行き着く。
それは同じ「ペトリコール」の中の一節
「間違いさえもわからない」
考えすぎだと言われてもしょうが無いと思うが、
「声も出ない」で本当に声が無くなり、
「消して」で音が消えてしまうような歌を作るやつが、
やらないとは言い切れん。
まあ、深読みはオタクの性(さが)ってことで。