「サンタマリア」 希望の貌をした絶望の歌 或いは希望を孕んだ絶望の歌

初めて「サンタマリア」のMVを見たときに思ったのは、

「かーちゃん、随分別嬪さんになっちゃって・・」だった。

 

まあ、2ちゃんの「かーちゃん」は、全き慈愛の人であるゆえ

「サンタマリア」には相応しいと言えるかもな。

 

しかし、歌詞に「泥濘」とかぶっこんでくる奴初めて見たよ。

 

そして、見終わった後いつまでも引っかかっているのは

 

「なんで食う?」

 

だ。(いや、かじっただけかもしれんが)

どっちにしても、そんなことしたら咲く花も咲かんぞ。

 

解らないことは事はとりあえず頭の片隅に置いて、

時折取り出して転がす癖がある。

そしてあるとき不意に気づく。

 

仙人掌の花って、よく見るのは白、赤(というかピンクとかオレンジとか)黄、あたりだったような・・・

三原色そろって咲く花はまず無い。少なくとも自分は知らない。

ならば、「紺碧の」仙人掌というのは、果たして存在するのか?

 

調べてみると、やはり仙人掌の花に青色のものはない。

ザックリいうなら薔薇に青いものがないのと同じ理由で、

青い仙人掌の花も無いんだそうだ。

 

ならばこれはどういうことだ。

 

何が「信じようじゃないか」だよ。

一番信じてないのは誰なんだ。

 

そうして

 

それでもなおともり続ける一本の蝋燭は

 

・・・・本物の奇跡なのか?

 

 

とりあえず今のところ、私の、「なんで食う?」に対する答えは

 

「咲かない言い訳が欲しかったから」ということになっている。

 

またそのうち違う答えを思いつくかもしれんが。