「我が愛する詩人の傳記」

知り合いの本棚に室生犀星のこの本を見つけ、ぱらぱらめくっていると

貸してやるというのでありがたく借りてきて読んでいる

 

高村光太郎の「レモン哀歌」が懐かしいな

 

堀辰雄の章で 「西洋人は向日葵より背が高い」

などという一文を見つけ思わず笑ってしまう

 

そして萩原朔太郎

(あまりに野卑な趣味に於て、露骨に見せつけられた性欲行為は、我等にまで何の快よい色情の春景色を感じさせる事なく、却ってあの「淫猥」といふ不快至極の悪寒、よって以て印象から顔を背かせるほどの悪寒を起こさせるであらう。げに淫猥とは「色情を呼び醒すもの」といふ意味の言葉ではなくして、却って色情を氷結させるもの、それ自ら色情的不潔を感じしめるものを概念している。)

 

と言う文を見て米津がラジオで下ネタNGな理由がなんとなく分かった様な気がする

 

思うに下ネタというのは冬山に転がした雪玉のようなもので、何処まで転がって行くのか何処まで膨らんでいくのか予想がつかないものだから、いったん不快なゾーンに入ってしまったら後は堪えるしかないからなあ