ウィルオウィスプ
火の玉・鬼火・狐火
その正体は、生前罪を犯した為に昇天しきれず現世を彷徨う魂、洗礼を受けずに死んだ子供の魂、拠りどころを求めて彷徨っている死者の魂、ゴブリン達や妖精の変身した姿等であると言われている。
さて、この歌のタイトルは何故「ウィルオウィスプ」なのか。
犬も猫も鶏も引き連れ(おそらくは)驢馬が向かう
「みんなが歌ったあの国」とは何処なのか。
本来の「ブレーメンの音楽隊」はみんな現役を退いた年寄りで
「ママ パパ ママ」という言葉には似つかわしくない。
ならばこれはやはり子供達の彷徨う魂を、
天国へと導いてやりたい歌なんだろうと思う。
それにしても、何故「ママ、パパ、ママ」なんだろう。
ずっと考えていたら、不意に思いついてしまった。
これは「犬」と「猫」と「鶏」の声なんじゃないか。
ママの方が余計に呼ばれてるんじゃなく
それぞれが各のママやパパを呼んでるなら、つじつまが合うんじゃないか?
そうすると今度は、結局「驢馬」は、誰のことも呼んでないんじゃないかと思えて
何だか勝手に切なくなってしまうじゃないか。